2017年10月18日水曜日

アナボリックステロイドの副作用とその対策

1.男性ホルモン自己生成能力の低下

ステロイドを使用すると必ずと言って良いほど起こる代表的な副作用が男性ホルモン(テストステロン)の自己生成能力の低下です。
テストステロンを増やす効果のあるステロイドを使うと体が高濃度のテストステロンで満たされます。
そうすると体が自分でテストステロンの生成する必要性を感じなくなり、テストステロンの自己生成能力が落ちてしまうのです。
そうしてステロイドの使用を止めると今までステロイドに体にあったテストステロンが無くなり、ステロイドの使用により自己生成能力も低下しているので体のテストステロン濃度が通常よりも低くなってしまうのです。
ですが心配はりません。クロミッドという男性ホルモン自己生成能力を回復させる不妊治療や更年期障害に使われる薬を使って男性ホルモンの自己生成能力をステロイド使用後に回復させる方法が取られています。
詳しくはこちらを「サイクル終了後のPCT」を参照。


2.脱毛症とニキビ

簡単に言うとハゲる恐れがあるということです。
テストステロンは一部がジヒドロテストステロンというホルモンに変換されます。
ジヒドロテストステロンは男性型脱毛症の原因になります。
ステロイドを使用すると大量のテストステロンが変換され、ジヒドロテストステロンまで増えてしまいます。そのジヒドロテストステロンがハゲを促進してしまう可能性があります。
ですがこれはジヒドテストステロンの受容体を持つ所謂ハゲ家系の人だけに起こりうる副作用です。
そしてハゲ家系の人でもテストステロンがジヒドテストステロンに変換されるのを防ぐプロペシアという薬を使うことにより防ぐ事ができます。
またニキビもハゲと同じように増えたジヒドテストステロンの影響でホルモンバランスが崩れる事により起きます。
この対策もハゲと同じでプロペシアを使うことにより防ぐ事ができます。



3.女性化乳房

人間の体はテストステロンの一部をエストロゲン(女性ホルモン)に変換するアロマターゼという働きがあります。
ステロイド服用によって、体のテストステロンが増えると、その大量のテストステロンがアロマターゼによってエストロゲンに変換され、体内のエストロゲン濃度が高くなります。
この増えたエストロゲンが体の女性化、つまり乳首が少し膨らんでしまう女性化乳房を引き起こすことがあるのです。
ですがこれは頻繁に起きる症状では無く、起きたとしてもノルバデックスというエストロゲンが体と結びつくの防ぐ薬を使えば防ぐ事ができます。またノルバデックスは普段から使うわけではなく、起きてしまった時に治す薬ですので、女性化乳房が不安な方はステロイドと同時にアリミデックスという薬を服用すれば予防することができます。


4.肝臓への負担

口から飲む経口摂取タイプの薬は全て摂取すると肝臓でろ過されます。ですがステロイドはすぐにろ過されてしまっては意味が無く体に長く留まらなければならないのですぐにろ過されないような特別な加工がされています。
ですので肝臓にそれだけ負担をかけます。
そのためステロイドの使用はサイクルと呼ばれる6~10週間ほどの使用期間を設けて使う使い方が一般的になっています。
また肝臓を程するウルソデオキシコールシリマリンを使用して肝臓への負担を軽くすることができます。


ステロイドの使用において気をつけるべき副作用には以上の副作用があります。

確かにステロイドには副作用がありますが、それはクロミッドやプロペシアや
ノルバデックスなどの各種ケア剤を使用すれば抑える事ができます。
ステロイドの副作用の話や画像などは誇張されすぎており
仮に深刻な副作用が出たとしてもそれは限度を超えた無茶な量を使っていたり
ケア剤を使っていなかったりすることがほとんです。
しっかりと知識を身につけ、用量用法を考えケア剤を使用すれば副作用を抑えることができます

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